債務整理手続きの一種である過払い金とは、カードローンやキャッシングでお金を借りて返済する際、払い過ぎてしまった余分な利息のことです。
どうして払い過ぎるような事態が発生してしまったのかというと、以前はグレーゾーン金利があったからです。
ですから債務整理の手続きによって過払い金返還請求を行うとしても、それはグレーゾーン金利時代のある程度昔の借金問題にしか該当しない手続きだと言えるのです。
ところで具体的な過払い金返還請求の方法ですが、弁護士や司法書士などの法律の専門家に依頼するか、それとも自力で行うかによって違ってきます。
専門家に依頼すれば費用はかかりますが、自分の手間暇は大きく減りますので楽になります。
それに安心して専門家に任せておけますので、特にストレスなども感じないでしょう。
しかし自分で手続きを行うとなると、過払い金の引き直し計算が面倒に感じるでしょうし、万一、訴訟沙汰にでもなってしまった場合には尚更面倒になってしまいます。
こうしたデメリットが現実的にあり得ますので、自分で手っ取り早く手続きを進めて安上がりに済ませるというメリットと比較して、自力で行うかどうかは慎重に判断すべきでしょう。
過払い金回収の具体的な流れは、以下のようになります。
第一に貸金業者に取引履歴開示請求を行います。ただし個人で請求すると開示が遅いことがあるので要注意です。
第二に引き直し計算ですが、取引履歴をチェックしながら過払い金を計算します。忙しい法律事務所では時間がかかる場合がありますし、自分で計算する場合は入力ミスなどに気を付けなければなりません。
第三に貸金業者への請求ですが、それは電話やFAXでも郵便でも大丈夫です。ただし請求後は、相手の担当者と直接やり取りをして交渉します。
この交渉によって、戻ってくる具体的な金額が決まります。ただし個人で交渉する場合は要注意です。
なぜなら相手は交渉のプロなのに、自分は素人だからです。
ですから低い金額で交渉をまとめられることも多いですし、交渉決裂の場合も多くなってしまいます。
そうすると最悪の場合、過払い金返還請求訴訟にまで発展してしまうこともあります。そうなると法律の素人では益々困難になってしまうことでしょう。
それゆえ債務整理を行うなら、まずは弁護士や司法書士などに相談してからスタートするのが賢明と言えるでしょう。最近では多くの法律事務所で無料相談を受け付けてくれますので、相談してから今後の具体的方法などを決めるのも一案です。
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