訪問看護師の求人が増えているそのワケ

訪問看護師の求人が増えている!?

高齢化社会で、終末期医療や訪問看護の話が多いけど、どこでもそうなのかな?
地方に住んでいるけど、総合病院がどんどんなくなるって本当?

 

最近求人が多いのは、訪問看護や介護施設。
都市部は専門病院が多くありますが、地方ではクリニックが多くなっています。
これからの求人はどうなるのでしょうか?

 

実際に総合病院がない町を調べてみました。

 

 

2007年(平成19年)に破綻した、北海道夕張市のケース

 

1960年には人口12万人だった町が、いつの間にか1.5万人に減り、2013年には1万人を割ってしまった夕張市。メロンで有名なこの町には夕張市立総合病院がありましたが、財政難で診療所に衣替え。

 

その後はすったもんだがありましたが、緊急を要する患者は札幌(60㎞離れている)までドクターヘリが飛ぶ…といった状況で、あとは近隣市町村の大病院で住民の医療を見ています。

 

 

夕張の場合は、テレビニュースでも取り上げられてあまりにも有名ですが、病床廃止は高齢患者にはかなり大きなハードル…と思われました。実際に、持病のある住民は札幌市などに引っ越しています。その結果、診療所では予防医学を専門に診療しています。

 

 

破綻しても、訪問看護サービスはある

 

夕張では看護師求人はあるのでしょうか?実は、訪問看護を行っているケアサービスの企業が、看護師求人を行っています。

 

ただ、こうした企業では”介護”を行う介護福祉士を雇用することが多く、看護師を雇用しようとしても難しい…という現実があります。理由の一つは”患者宅と自宅との距離が遠い”ということ。冬場は特に寒さや積雪でなかなか乗用車の運転がままならないところもあります。

 

そのため、訪問看護サービスはあっても、サービスそのものが難しい地域もあるわけです。

 

 

現実の夕張はどうなっているの?

 

町が廃墟になっている、病院もない、そんな話ばかりが有名な夕張市。ところが、2017年の夕張市の医療費は、後期高齢者一人当たり年間73万円。ところが、全国の後期高齢者平均の数字は93.1万円(2015年で)ですから、20万円も低いのです。

 

これは、救急車を呼ぶような高齢者が減った(そもそも救急車はすぐにはやってこない)、がんの診断を受けても通院しない(札幌の病院で検査しても、それっきり)…といった高齢者がほとんどになっているからです。

 

こうなると、高齢者は悲惨な老後?と考えるのは早い。実際には市民全員が健康増進を図って、病院に行かないような生活に変わったことで、健康になっている…というわけです。ある意味”死を受け入れる”という強さを市民が持っている、ということなのでしょう。

 

未病の状態を自分でケアする、その役割が訪問看護。この考え方は過疎地であればあるほど広まっています。検査漬けで病気が発見され、投薬や執刀が繰り返される医療と、予防医学に重きを置く訪問看護。

 

どちらも看護師の仕事として魅力的ですが、今後の医療費削減時代に入ると、ますます訪問看護師の求人が増えて、そのほかが減るかもしれません。

 

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