転職したいけど、正職員にこだわらないのもいいかも…そう考えるなら、派遣看護師はどうでしょうか?
ハケンというと、会社の事務やデパートの売り子、イベントのコンパニオン…といったイメージがあるかもしれません。ですが、看護師の派遣もどんどん増えているのです。
派遣看護師がどういう仕組みなのか、ご紹介しましょう。
時給が高い、派遣看護師
派遣看護師とは、人材派遣の会社(エージェント)に登録し、そこから紹介された病院や訪問看護ステーションに出向いて仕事をする看護師を指します。
通常大規模の総合病院では「組合」が結成されたり、「委員会」が行われたりするのですが、派遣の場合は参加せずに時間内の仕事を行うことになります。ネームプレートには病院名と個人名が記載されますが、あくまでも派遣ですから、正職員とは待遇が異なります。
給与はエージェントから受け取り、病院の給与明細書は貰いません。そのため、病院とすればどうしても人手が足りない時に、必要な人数のプロ看護師をエージェントに依頼し、数カ月単位で勤務してもらうことが多いようです。
また、1日だけの派遣看護師もあります。企業が行う商品イベントや、見本市、コンサートのイベント会場や、スポーツ大会での救護室なども派遣看護師の出番です。
スポーツ大会などでは、選手のけがと同時に、観客が何十人も熱中症で倒れる…というケースもありますので、緊急性が高い仕事にもなります。そのため、時給が高い仕事になります。
時給2,000円から2,500円といった仕事が多い
特養、訪問看護、デイサービスといった高齢者向けの看護は特に需要が多く、訪問看護ステーションではオンコールなしの求人が多くみられます。
ですが、派遣の場合はこうした直受け(各サービス事業所の求人)よりも、時給が高いケースが多くみられます。理由としては、エージェントの社会保険に加入する…という点があります。
社会保険とは、厚生年金保険・雇用保険(失業保険)・労災保険・健康保険の4つを指します。この4つは給与から天引きされますが、エージェントと折半して負担するもの。これは、数百人以上もの看護師が登録しているエージェントがしっかりと加入できるのに対し、一部の訪問看護ステーションでは未加入というケースもあります。
実際には完全加入が当たりまえですが、小規模事業所の場合はそうもいかないケースがあります。
ですから、派遣看護師はしっかりとしたエージェントに登録さえすれば、良い待遇が得られるというわけです。情報は看護師転職サイトで調べてみるとよいでしょう。