過払い金請求をしたことを秘密にしたい場合、個人で請求を行うと通知などで家族にバレる危険性がありますが、司法書士や弁護士などの専門家に依頼すればバレないように請求できます。
また、これは会社にも連絡が行く心配はありません。過払い金の請求を行っても、業者側は返金を渋る傾向があり、個人で請求すると大幅に減額されてしまうこともあります。
これも専門家に依頼すれば、報酬を差し引いてもより多くのお金を取り返すことができます。
ただし、過払い金請求は状況によって違いがあり、周囲にはバレなくても、今後のカードローンの審査の際にバレることがあります。
まず、既に完済した借金に対して請求をするときは債務整理にはならないため秘密で行うことができ、信用情報に傷は付かず、今後の審査でバレることもありません。
しかし、返済中の借金に対して行う場合には問題が起きます。このケースでは過払い金請求は債務整理として扱われます。
業者によっては通知しないこともありますが、基本的には請求を行った時点で個人信用情報機関に債務整理した記録が付きます。
その後、適正な金利で債務を再計算する引き直し計算が行われ、これによって債務の残高が0になった場合、債務整理ではなかったことになり、個人信用情報機関の記録が削除されます。
ここで問題となるのは、一時的とは言え、記録されている期間ができてしまうことです。
3か月以上はかかるため、このタイミングでクレジットカードや他のカードローンの契約更新などで個人信用情報機関の記録が参照されてしまうと、債務整理しているものとして更新できなくなることがあります。
そのため、請求するタイミングをずらすか、連絡を入れて事情を説明しておきましょう。
引き直し計算をしても債務の残高が残ってしまった場合には記録が消されないので、今後5年間はローンやクレジットカードの審査に通りにくくなります。
過払い金請求が債務整理となることで注意しなければならないのがおまとめローンです。
おまとめローンは過払い金があっても、それを含めたまま借り換えてしまうのがデメリットと説明されることがありますが、これはそのまま借り換えた方が良いです。
先に過払い金請求をして残高を減らすとおまとめローンの審査に通りやすくなるように思えますが、個人信用情報機関には債務整理の記録が残ってしまうので信用を得られなくなり、組めたはずのおまとめローンの審査に通らなくなってしまいます。
借り換えてしまえば元の借り先の債務は0になっているので、後から過払い金請求すれば秘密にすることができます。
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