低身長症とホルモンの分泌の関係はあるの?

成長ホルモン分泌不全性低身長症とは脳のなかにある下垂体という器官から分泌される成長ホルモンの量が少ないために、成長率が悪くなり低身長になる病気です。

 

低身長は、身長SDスコアが-2SD以下と定義され、

 

◆身長SDスコアを調べる

男の子  女の子

 

低身長の割合は同性・同年齢の2%~3%ぐらいになります。

この低身長のなかで「成長ホルモン分泌不全性低身長症」は5%以下です。

 

※身長SDスコアが-2SD以下だとしても必ず「成長ホルモン分泌不全性低身長症」というわけではないということです。

 

SDスコアが-2SD以下の場合「成長ホルモン分泌不全性低身長症」かどうかを調べるには成長ホルモン分泌刺激試験という検査を行います。

 

GHRP-2、Lドーパ、インスリン、グルカゴン、クロニジン、インスリン、アルギニンのうち2つ以上の試験で成長ホルモンの最大値が6ngml以下の場合※GHRP-2では16ngml以下

成長ホルモン分泌不全性低身長症と診断します。

 

成長ホルモン分泌不全性低身長症の症状は成長率の低下と低身長だけです。

先天的に重症の成長ホルモン分泌不全がある場合には、新生児期に低血糖が認められることがあります。

 

成長ホルモン分泌不全性低身長症の原因は約95%は明らかでなく、特発性と呼ばれます。

約5%は、脳腫瘍(頭蓋咽頭腫(ずがいいんとうしゅ)が多い)などの器質的な原因で起こります。

 

治療方法は成長ホルモンを投与することで、成長率の改善を図ります。

成長ホルモンは注射しかないため、遺伝子組替え成長ホルモンを体重1kgあたり0・175mgを1週間の量とし、週6?7回に分けて投与します。

 

成長ホルモン治療は自己注射が認められているので、小さい時は両親が、大きくなると本人が注射の打ち方を習い、基本的に毎日寝る前に皮下注射します。

 

1年目は平均8cmぐらいの身長の伸びが認められますが、2年目、3年目と伸びは落ちていきます。

そのため、1?2年目は他の子どもの背に近づきますが、そのあとは徐々に近づくというくらいの効果です。

すぐに正常身長になるというような治療ではなく、長期治療した例の成人身長の平均は、現在の多数例のデータでは、男性で160cm、女性で148cm前後です。

 

現在、低身長でなくても、成長率の低下がみられる時、学校での背の順が前になってくるような時は、必ず小児内分泌専門医に診てもらってください。

成長ホルモン分泌不全性低身長症以外のホルモンの病気が隠れている時があります。

成長ホルモンを投与する場合も、成人身長に対する治療効果は、専門医と一般医では差が認められるので、低身長が認められたら、小児内分泌専門医に相談することをすすめます。

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